長野県の建築設計事務所 スタジオアウラ一級建築士事務所
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かけがいのない かけ値のない
新月伐採してから
紆余曲折しながら進んで来た林家(りんか)が竣工します。
初めての出会いの際に山の話はなく
進んで行く過程で栗の木の話山の木を薪にしている実家の話から近くに山がある事を知りました。山の木を使う事は以前弟さんの家を建てた際「使うことができなかった」経験から諦めていた様子。
確かに伐採、搬送、乾燥まで時間も費用も必要でそれが出来たのは両方の家族の協力のお陰です。
また施工者側の多くの努力と協力で実現しました。
寄棟屋根を支えている大黒柱は山から切り出したヒノキ材生活空間を阻害しないスペースに据えたことで
屋根の中心が微妙にずれています。4方向で屋根の形、角度、すべてが異なり√計算をして手加工
現場に入ってからも大工さんが√計算また計算では想定できない部分は角度毎の型紙をつくり
垂木を切り込み、軒先の収まりなど、この仕事をやり遂げる力のある大工さんが居てくれて良かったと心から思います。
誰でもどこでもできる仕事ではなかったとお施主さんに現場に通いつつ見てもらったことも大切なプロセスでした。
色々な出来事、人と繋がり子供たちの記憶として紬がれていく家